Ubuntuを使って、ローカルサーバーを作る:CUPS(プリンタ共有)編 – Information Teaching Service 雄飛

Ubuntuを使って、ローカルサーバーを作る:CUPS(プリンタ共有)編

こんにちは。もとい、こんばんは。

Ubuntuを使ったローカルサーバーの再設定で苦しんだのでメモ。

環境
OS:Ubuntu14.4
インストールしているもの:
 HostAPD(ソフトウェア無線LANアクセスポイント)
 LAMP(Linux+Apach+MySQL+PHP)
 SAMBA(共有ファイルサーバ)
 SANE(スキャナ共有ソフトウェア)
 CUPS(プリンタ共有ソフトウェア)

こんな感じのを入れて、ローカルサーバとして使ってますです、はい。

これを、再インストールとか、再インストールとか、再インストールとか(くどい)、
勉強も兼ねてその度ごとにググりながら設定していた訳ですが・・・。
・・・さすがにメモることにしました。

先ずは、一番最後に記したCUPSから。

何はともあれ、インストール。
の前に、

sudo apt-get update

で、アップデートしておいて、損はないかと。

次に、

sudo apt-get install cups

で、CUPSをインストール。

もし、インストールが通らなかったら、

sudo apt-get install tasksel

をやってみてください。

Lampか、Saneか、Cupsのどれかが、
Taskselをインストーしないとマズかった筈。
曖昧ですいません。

さて、インストールが終わったら、
これで終わりという訳は当然あるはずもなく、
長い設定の旅がはじまります(大げさ)。

次に、プリンタのインストール。
先にこっちからとっかかりませう。

こちらでは、Canon MG2100 複合プリンタを使っております。

幸いな事に、Canonのサイトページから、
Linux版ドライバをダウンロードできます。
Ubuntuは、Debian系のLinuxなので、
Debianのドライバをダウンロードします。

そして、これだけでは済まないのが、Linux系の良いところ(マテ)。

LibTiff4と言う代物をインストールしないといけません。

sudo apt-get install libtiff4

でインストール。

もし、ダメなら(んなわけないだろうけど)、webからダウンロード

直リンクはしません、念の為。
「libtiff4 download」でググることをおすすめします。

因みに、無知な私はapt-get installではなく、webから拾ってきました。
取り敢えず、こちらが最新版だろうから、まぁ、それはそれで良しとしますか・・・。

それが終わったら、ダウンロードしたプリンタパッケージを解凍します。

Canonのドライバーの場合、install.shが親切に入っています。
取り敢えず、これをインストールすればいいわけですが、
面倒くさかったので、パッケージを一つずつ、
ソフトウェアセンターでインストールするという、
原始的な手法を選択!(爆)

途中からその面倒くささに気づき、素直にinstall.shを使いましたとさ。

さて、余談。

.shを走らすには?

Xubuntuでは、ショートカットも作れて結構楽だったんですが、
Ubuntuだと、CUIを使って走らせます。
端末を開いて、今いるパスから、
実行したい.shがあるディレクトリ(フォルダ)に移動して、
sudo sh hoghoge.sh
何て風に実行します。

Linux初心者から抜け出せない時に、意外と苦しんだり。

余談終わり。

CUPSとドライバのインストール、LibTiff4のインストールが終わったら、
いよいよ設定に入ります。

先ず、Cupsの画面を開きます。

ブラウザを立ち上げます。
アドレスバーに、

http://localhost:631/

と入力します。

こちらの環境では、

CUPS 1.72

が入っています。

因みに最新版は、2.12のようです(2016年1月11日現在)。

さて、作業。

画面上のバーに、Home、管理、クラス・・・
と並んでいると思いますが、管理を押します。

次に画面右側に、「サーバー」と題した一覧があるはずです。

そこから、
 「このシステムに接続されたプリンタを共有」、
 「リモート管理を許可」
 「所有者以外のユーザーにもジョブのキャンセルを許可」

に、チェックを入れます(こちらの環境の場合)。

※こちらの環境では、インターネットに接続しない、
ローカルサーバととして設定したため、
セキュリティはかなり緩い設定と思います。
インターネットに繋がった環境では、
当メモとは違った設定になると思われますので、
間違ってもそのまま真似しないでください。※

外部のPCから、管理を行わない場合は、
リモート管理を許可を選ばない方が、無難かと思われます。

次に、「設定の変更」ボタンを押します。

Cupsが再起動したと思います。

次に、「設定ファイルの編集」を押します。

ここから、ちょっと編集。
以下の箇所に、
Allow localhost
Allow 192.168.1.*
をそれぞれ追加していきます。(こちらの環境の場合。)
この場合の「*」は、複数のアドレスに対応する事を意味します。
ですので、IPアドレスを限定したい場合、
例えば、
192.168.1.2 (サーバPC(Ubuntu+Cups))
192.168.1.5 (メインで使ってるPC)
192.168.1.10 (サブで使ってるPC)
といった具合にします(例えば)。

IPアドレスの指定は、よく調べて、設定してください。
設定をよく調べずに間違うと、繋がらなかったり、
繋げたくない先に繋がったりと、ろくな事になりません。

IPアドレスの意味が判らなかったら、素直に諦めましょう。

IPアドレスは、インターネットの住所録の様なものです。
(語弊のある、物凄い大雑把に書くと)
間違うと、冗談抜きで笑うに笑えない事になります。

※リモート管理を行わない場合、
<Location /admin>と、
<Location /admin/conf>の、
箇所はいじらないでください。※

#Listen localhost :631 #コメントアウト
Listen:631 #追加

<Location />
  Order allow,deny
  Allow localhost  #追加します
  Allow 192.168.1.*  #追加します
</Location>
<Location /admin>
  Order allow,deny
  Allow localhost  #追加します
  Allow 192.168.1.*  #追加します
</Location>

設定ファイルを編集したら、
変更の保存を押します。

次に、プリンタを追加します。

画面左上の「プリンター」から、
「プリンタの追加」を押します。
追加出来るプリンターの一覧が出たと思います。

当環境の場合、「MG2100シリーズ」を選びます。

「新しいプリンターの追加」画面に移行したと思います。
「このプリンターを共有する」にチェックを入れ、
続けるを押します。

「メーカー」から、「他のメーカー/製造元を選択」を選びます。
「Raw」を選び、「続ける」を押します。
「Raw Queue(en)」となりますので、
そのまま、「追加」を押します。

これで、ローカルサーバー側の設定は一先ず完了です。

次に、Windows(プリンタを使いたいPC)に移ります。

Windows10の場合になります。

コントロールパネル

デバイスとプリンタ

プリンタの追加

「プリンターがこの一覧にない場合」

「共有プリンタ名で名前を検索する」を押して「参照」を押す

サーバーを選択して、共有プリンタを選択。

「共有プリンタを名前で検索する」

http://「プリンタががるサーバPCのIPアドレス」:631/printers/「プリンタ名」

完了。ここでテスト印刷をして確認。

これで、印刷が出来る筈です。
出来ない場合、どこかで繋がっていないことになります。

・クライアントPCから、Cupsの画面の管理から印刷出来る
ここのエラーで苦しみました。
原因は、Cupsでのプリンタの登録の仕方の筈です。
プリンタの登録で、メーカーを「Raw」に設定しましょう。

・Ubuntuからは、印刷が出来る。
Cupsの設定がおかしいか、
(Ubuntuの)ファイアウォールでブロックされていると思われます。
設定を変更してみましょう。

・Ubuntuからも印刷できない。
プリンタが認識されていません。
プリンタが正常に動くか、
ドライバがきちんとインストールされたか、
確認してみましょう。

参考にしたサイト様

CUPSでプリンタの共有
http://honana.com/system/cups

CUPSでMP-500(Canon)をネットワークプリンタにしてみた
http://sivaexstrage.orz.hm/blog/pc/69

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